術後も眼鏡なしで生活できる先進医療の白内障手術
多焦点眼内レンズとは
白内障手術では、濁ってしまった水晶体の代わりに眼内に人工のレンズを入れます。現在、人工レンズには、「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。
「単焦点眼内レンズ」は一カ所にしかピントが合わないため、術後、必ず眼鏡が必要となります。一方、「多焦点眼内レンズ」は、遠くにも近くにもピントが合うレンズです。
多焦点眼内レンズのメリットとデメリット
多焦点眼内レンズは遠くにも近くにもピントが合うため、術後、眼鏡なしでも日常生活に不自由しないことが最大のメリットです。しかし、レンズの構造上、見え方の質(画質)は単焦点眼内レンズよりもやや落ちます。
様々な場面における眼鏡からの開放 or 眼鏡使用頻度の軽減
• 料理
• ドライブ (地図やカーナビ・看板や人影)
• スポーツ(ジョギング・テニス・ゴルフ・釣り)
• PC(インターネット・Eメール・IP電話・仕事)
• 携帯電話(メール)
• 読書
• TV・映画
• 家事(買い物・掃除・洗濯・庭いじり)
• 食事(対面して会話・メニュー・料理の)
• 孫との遊び(絵本・ぬり絵・トランプ・ゲーム)
• 旅行(地図・切符購入・行き先確認)
• 裁縫・パッチワーク
• 音楽(楽譜)
• 碁・将棋
• 文字を書く(手紙・俳句・メモ)
• 化粧
• 薬服用
手術費用
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、2020年4月より先進医療を除外となり
厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
選定療養とは、保険診療適応外の診療を保険診療と合わせて受けることのできるサービスとなり、
患者様自身が選択をして受ける追加的な医療サービスで、その分費用は全額自己負担となります。
当院は、厚生局に届出を行っておりますでの、厚生労働省認可の多焦点眼内レンズを用いた白内障手術をご希望の場合は、
選定療養でのご提供となります。
つまり、多焦点眼内レンズの治療をご希望の場合、通常の白内障手術を保険診療で行い、多焦点眼内レンズの代金は全額自己負担となります。
別途、お支払い頂く多焦点眼内レンズの価格は以下となります。
※当院では厚生労働省認可の多焦点眼内レンズしか取り扱っておりません。
レンズの費用 | 〈乱視矯正を含まないもの〉 (回折型) 3焦点 Alcon社 ・TFNT00 遠方と中間(60㎝)~近方(40㎝) 片眼25万円 2焦点 Alcon社 ・SV25T0 遠方~中間 片眼18万円 JJ社 ・ZMB00 遠方と近方(33㎝) 片眼10万円 ・ZLB00 遠方と近方(42㎝) 片眼10万円 ・ZKB00 遠方と近方(50㎝) 片眼10万円 ・ZMA00 片眼10万円 焦点深度拡張 JJ社 ・ZXR00V 中間~遠方の見え方は良好 片眼13万円 (屈折型) 3ゾーン屈折型 HOYA社 ・PY-60MV 遠方~中間 片眼10万円 〈乱視矯正を含むもの〉 (回折型) 3焦点 Alcon社 ・TFNT30~60 片眼27万円 2焦点 Alcon社 ・SV25TT3~6 片眼20万円 焦点深度拡張型 JJ社 ・ZXV150~375 片眼15万円 ※すべて税込価格 |
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多焦点レンズの種類と金額(税込:片眼)すべて厚生労働省認可の多焦点眼内レンズです。 | (回折型) ・3焦点 PanOptix(パンオプティクス):Alcon社:\25万円 乱視矯正あり:\27万円 FINE VISION(ファインビジョン):BVI社:¥23万円 ・連続焦点型 TECNIS Synergy(テクニスシナジー):AMO社:\24万円 乱視矯正あり:\26万円 ・焦点深度拡張型 TECNIS Symfony(テクニスシンフォニー):AMO社:\13万円 乱視矯正あり:\15万円 Vivity(ビビティ):Alcon社:¥25万円 ・2焦点 TECNIS maluti(テクニスマルチ):AMO社:\10万円 乱視矯正なし (屈折型) ・2焦点 iSii(アイシー):HOYA社:\10万円 乱視矯正なし |
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各レンズの詳しい情報は、医師におたずねください。